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「韓流ブーム」 世界進出に貢献 輸出と観光誘致を先導について
 韓国で文化コンテンツ産業の「韓流ブーム」をマーケティングに活用しようとする動きが出ている。K-POP(韓国ポップス)アイドルのコンパクトディスク(CD)や関連商品を売るだけでなく、K-POPコンサートと観光ツアーを組み合わせたり、韓国ドラマによるイメージ向上を家電製品や乗用車、化粧品などの消費財輸出に結びつけようとする国家戦略だ。



 ◆大統領の公約



 韓流ブームのきっかけは、1997年のアジア通貨危機後、経済再建を目指した韓国政府の文化輸出戦略にあるという。当初は「冬のソナタ」に代表されるテレビドラマが、日本、中国、台湾など東アジアでヒットしたが、最近はK-POPに人気の中心が移り、市場も東アジアだけでなく、欧米や中南米諸国にまで広がった。



 韓国文化を世界的なブランドにする公約を掲げた李明博(イミョンバク)大統領は、大衆文化を有力な輸出コンテンツとみなし、海外進出を加速。いまや同産業は外貨獲得に貢献するまでに成長した。



 聯合(れんごう)ニュースによると、政府機関「韓国コンテンツ振興院」の統計で、2011年上期(1~6月期)のコンテンツ産業の輸出額は前年同期比27.2%増の2兆225億ウォン(約1350億円)だった。最も輸出額が大きかった分野は音楽の733億ウォン(同64.1%増)で、アニメの695億ウォン(同51.5%増)、テレビドラマなど放送映像作品の212億ウォン(同181.4%)、映画の133億ウォン(同44.9%増)と続いた。



 ◆K-POPの影響大



 韓流ブームはエンターテインメント産業以外にも波及している。韓国貿易協会が、日本や中国、台湾、ベトナムなどから韓国に訪れた観光客やバイヤーを対象に実施した調査によると、回答者の80%以上が「韓流ブームが韓国製品の購入に影響を与えている」と答え、4人に3人が実際に韓国製品を購入したという。同協会は「K-POPやドラマなどを通じ韓国製品の露出を図ることで、加工食品や化粧品、衣類の輸出につながる」と分析した。



 韓国観光公社は、韓国を今年訪れた外国人観光客が900万人を突破、年内に1000万人達成も可能と発表した。外国人観光客数は3月の東日本大震災の影響で5月まで低迷したが、6月以降、前年同月比10%以上の増加が続いている。同公社のイ・チャム社長は「この持続的好調を可能にしたのは、K-POPをはじめとする韓流の影響力が大きい」と語った。



 ◆文化が企業活動支援



 朝鮮日報によると、東方神起や少女時代などの人気アイドルグループを抱える韓国最大の芸能事務所SMエンターテインメントの会長で、韓国文化産業フォーラムの共同代表も務める李秀満(イスマン)氏は「以前は企業が海外進出すれば文化があとからついてきたが、今では文化が現地の企業活動を手助けする状況に変ってきている」と述べ、韓国製品を世界で販売し、韓国に旅行客や買い物客を呼び込む「韓流マーケティング」の可能性に期待を寄せている。(ソウル支局)

(この記事は経済総合(フジサンケイ ビジネスアイ)から引用させて頂きました)











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