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(朝鮮日報日本語版) 50年ぶり門戸開放のミャンマー、韓国の投資に期待について
2011.12.10 Saturday
かつてのミャンマーの首都、ヤンゴン市内ではゴムを燃やしたようなにおいが立ち込めていた。ヤンゴン最大の繁華街とされるさくらタワー前の交差点には、ロンジーと呼ばれるミャンマー伝統の巻きスカートを身にまとった若者や、タナカ(紫外線吸収剤)を塗った女性たちが忙しそうに行き交っていた。市内の両替所には早朝から市民や外国人が長い列を作り、通りの露店では野党指導者のアウンサン・スーチー氏(66)の写真が入った記念品やブロマイドが売られていた。市民の話を聞くと、どれも1年前までは見られなかった光景だという。軍事政権による厳しい監視や欧米による経済制裁の中で、50年にわたり閉ざされていた国に、「ミャンマーの春」が訪れたのだ。
■「投資を増やしてほしい」
ミャンマーの人々が海外に目を向け始めたことで、韓国に対する期待や関心も非常に高まっている。大韓貿易投資振興公社ヤンゴン貿易館のパク・チョルホ館長は「ミャンマーの商工関係者は韓国に対して投資を増やすよう求めている。韓国はなぜ投資に消極的なのかと問い詰められるほどだ」と述べた。
韓国とミャンマーの交易規模は、昨年は輸出が4億7880万ドル(約372億円)、輸入が1億5990万ドル(約124億円)だった。現地に進出している韓国企業は、縫製業が中心だ。一般的にミャンマーの人たちが韓国に関心を持つのは、現地で放映されている『秋の童話』や『花より男子』など、韓国ドラマに代表される「韓流」の影響が大きい。ホテルで働くある女性(22)は「韓国ドラマは何でも好き。内容に非現実的な側面があっても面白い」と語る。
1960年代のミャンマーは、韓国にコメを援助するほどの農業大国だった。そして現在は良質の原油、天然ガス、木材(チーク)、鉱物(宝石など)を産出する資源国だ。これまでは中国が唯一の友好国として軍事面や資源開発で支援を行い、その見返りに資源を独占していた。
しかし今やさまざまな国に目を向けるようになったミャンマーは、韓国にも大きな関心を寄せている。セマウル運動(農村振興運動)の成功事例を学ぶため官僚を派遣し、ヤンゴン郊外にセマウル運動の実験村も建設した。首都のネピドーには韓国国際協力団(KOICA)が建設した職業訓練院があり、政府や研修生などから高い評価を受けている。
■クリントン国務長官訪問後は不動産価格が高騰
最近ヤンゴンで見られる変化は、非常にペースが速い。先月末に米国のクリントン国務長官がミャンマーを訪問した直後から、ヤンゴン市内ではビルなどの不動産価格が高騰している。ヤンゴン中心部に残る植民地時代の古いビルは、クリントン長官訪問前は150万ドル(約1億2000円)ほどだったが、最近は180万ドル(約1億4000万円)に上昇したという。「ミャンマーの春」が本物だと実感した外国企業が次々と進出しているからだ。ミャンマーの豊富な地下資源や安い労働力を求め、外国人がヤンゴン市内のホテルの複数階を長期貸し切りで利用するケースも見られるという。
ここ数十年、米国と欧州連合(EU)はミャンマーに経済制裁などの圧力を加えてきたが、最近は外国人投資家の間で制裁解除への期待が高まっている。「早ければ来年、遅くとも2013年には制裁が解除されるのではないか」という見方も広まっている。
こうした雰囲気の中、市民も非常に気分が高まっているようだ。ヤンゴン中心部で話を聞いたある市民(27)は「反米と孤立にこだわっていては、貧困から抜け出すことができない。これは世界史によって立証された事実だ。米国からの“人権圧力”も、政治犯の追加釈放など別の効果をもたらしているため、期待が大きい」と話した。わずか1年前までヒップホップ歌手が政治犯として逮捕され、懲役4年の刑を受けた国とは信じられないほど、この市民は自由に発言していた。
1962年にクーデターで政権を握った軍は、昨年11月に総選挙を実施し、さらにはアウンサン・スーチー氏の軟禁解除にも踏み切った。多くの政治犯を釈放し、集会やデモを認める法律も制定した。
これに伴い、外国からの投資に対する障壁も徐々に取り除かれている。昨年10月にヤンゴン市内には公式の外貨両替所が2カ所設置された。一時は闇市場での為替レートと公式レートの差が200倍にまで開いたこともあったが、最近は市場の状況によってほぼ同じレベル(1ドル=780チャット)に調整されている。このほか、ミャンマーの東部と西部にはそれぞれ輸出自由地域が設けられる予定で、2年以内に運営をスタートする見通しだ。欧米から求められている民主化を推進し、経済制裁の解除と投資環境の改善を目指すのが自由地域の狙いだ。
(この記事は韓国(朝鮮日報日本語版)から引用させて頂きました)
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